xxx
言葉にならないから
言葉の粒を飲み込んで
目からは透明な体液が零れ落ちて
どこともなく吸い込まれて消える
言葉も消える
心はきっと赤色を流しているのだろうけれど
わたしにそれを確認する術が無い。
垂れ流しの其れは溢れかえり、酸化して
固まってしまうのだろう。
幾重にも重なって分厚い壁になって
感情が消える。
誰も本当のアタシのことなんか解りゃしないわ。
余所行きの感情を貼り付けて
絵本で見たような笑顔を貼り付けて
テレビで見たコメディアンのようなことを喋り
時にはメロドラマで流れていた台詞を囁いてみたり
アタシはその度に、胸の奥やら腹の奥が冷たくなる
ほら、上辺だけ。って。
騙しているんじゃないよ
世間にプログラミングされてしまったの
騙したいわけではないことに早く気付いて
笑いたくないことに気が付いて
でなきゃアタシ死んでしまうわ
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